『ジャンゴ 繋がれざる者』を観ました。
『桜、ふたたびの加奈子』を借りる時に、いうても最近の日本映画だし、つまんない可能性もある。確実に面白くてスカッとする映画と抱き合わせで借りようと思ったので。
加奈子を観て、腑に落ちない所や間延びした所もあるけど、面白いじゃん。と思った後にこれを観たら、3時間があっという間で、面白いとはこういう事だ!!!!と思いました。
なんで、劇場公開で観なかったんだろう…と若干後悔したり。(すごいものを作る人には、きちんと出費したい…)
タランティーノ映画は、キルビルとパルプフィクションしか観てないんですが、今回すごくエンターテイメント映画として観やすくなっていて、万人にお勧めできる1本ですね。
南北戦争が始まる前の南部での奴隷制、人種差別についての話し(西部劇の南部版。そして黒人主人公の復讐劇になる)なんで、序盤アフリカ系アメリカ人がまぁいじめられるいじめられる。
怒りのゲージが溜まりつつも最後は発散されるんで、大変に痛快なんですが、映画の中で子供が登場しなかったなーというのが、ちょっと気になりました。
駄目。っていうんじゃなくて、むしろ良かったと言うか…。子供がいじめられてたら、悲惨すぎてとてもみてらんなかったろうなと…。
個人的に、すごくぎょっとしたシーンは…
終盤に、レオナルド・デカプリオ演じる悪役が頭蓋骨を取り出して、「黒人は解剖学的に、隷属的で劣った人種である」というとんでもない侮辱を主人公たちに向けて言うんですが、私ああいう映像を観た事がありまして、それは何かと言うと実際に作られたナチのプロパカンダ映像なんですね。
白衣を来た女性が、机の上に頭蓋骨を置いて、「計測してみるとドイツ人とユダヤ人は頭蓋骨の形が違います。脳の形が違うんですね。ユダヤ人は劣った人種です」と語るもので、胸くそ悪かったんですが、それとほぼ同じな事をデカプリオが言う物だから、時代と場所を変えてまったく同じ意識なんだな。と思ってすごい、ヤな気持ちになりました。
まぁ同時に、タランティーノは、観客の心を掴むのが上手いなぁとも思う訳ですが。
イングロリアスバスターズは、ナチを倒す話しだそうなんで、観てみようなー。と思い…あと、次回作が劇場公開される時は、きちんと観に行きます。はい。
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