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リーベン
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リーベンによる漫画とか映画とか小説の感想や創作。日々のつれづれ。
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薄暗い部屋に、男女二人の姿がある。ベイリとグレディアだ。
ジェンダー殺人事件も幕を開け、もう命を狙われる事も無いとロボットからの警護を解いている。それでも庭の巡回などを命令しているが、夜半を過ぎたグレディア邸には、ベイリとグレディアの、お互いが出す音しかしない。
地球人とスペーサーという違いがあれども、生物学的にはほとんど変わらない。ぬくもりも感覚も。ベイリはやさしくグレディアを抱き寄せた。
彼女と行為を重ねるのは、きっとお互い報われない思いを抱いているからなんだろう。そうベイリは感じた。グレディアの柔らかい肌のうちには、やはり亡き夫の、ジェンダーの面影があった。
ジェンダー。ダニールと同形のロボット。抑圧された夫婦生活から、男性不信にまで陥った彼女を救ったのは、人間ではなかった。グレディアは、ジェンダーになら、自分でも何か与える事が出来たかもしれないと言った。しかし、実際はどうだ。彼は人間のつまらない軋轢に揉まれて、産まれてから1年も立たないうちに破壊されてしまった。人がロボットに与えられるものなど何も無かったではないか。我々は緩慢に、機械仕掛けの奴隷が与えてくれるものを享受しているだけ。対等になどなるわけもない。
そう。自分も知っているのだ。あの空虚な空色の瞳を。

きっと二人とも同じ影を追い求めている。

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今までが急がしすぎたせいもあるだろう。頭の中が伽藍として、ベイリは真っ暗な彼方を見つめる。野外に出るだけでも、卒倒ものだったのに、こんなに穏やかな気持ちで真空を見つめられるようになったのは、どうしてだろう。
柔らかい光が船室を照らす。壁にもたれかかると、宇宙船のエンジン音がかすかに聞こえる気がする。今までの地球の科学力では考えられないほど高度な宇宙船だ。
ファストルフ博士の助力もあり、ベイリは今や地球代表として、未開拓の惑星に向かっている。こんな未来など、どうやって想像出来ただろうか。あいつと出会った頃だって、早く任務が終わればいいと、そればかり考えて来たのに。
そうだ、出会ったあの頃…。
自動扉が開き、息子のベンが部屋にやって来た。開拓地についての、いつもの打ち合わせだろう。そんな息子に、ぼんやり聞いてみる。
「今何時だ?」
「え?えっと…」
ベンは時計を探そうと部屋を見渡し、すぐに腕時計の存在を思い出して袖をめくった。「地球時間では…。」と答え始めた息子に、ベイリはすぐにもういい。と遮った。
別に時間が知りたかった訳ではない。
きっと、あいつは間を置かず、きっかり答えるんだろう。そばにいないパートナーの事を思い、ベイリは苦笑した。
自分の何十年かの人生のたった数日でしかない邂逅が、こんなに愛おしいとは…。

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季節が巡り、また桜の季節がやってくる。
降り積もる淡い色に埋もれて、ダニールは思い出す。
またこの木の下で会おう。伝統にのっとって、友人同士で宴会をしよう。そうベイリは約束した。
ジスカルド、マダム、博士、そしてイライジャ。
約束をした彼らはもういない。ベイリの約束は結局、一度もかなえられる事は無かった。
そうだ。あの日の事は、何百年前の記録だろう。
古いデータを食いつぶしつつ、あの人の記録だけは厳重に、忘れないように保存している。私には何をしてあげる事も出来ない。ただ、記憶を持って行くしか無いから。
すべては、イライジャの子孫を、人類を見守る為に。
どこまでも自分はロボットだ。
ダニールは低い自分の起動音を聞く。

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らくがき陛下。
子陛下のらくがきもあったはずだが、どっかいった。
陛下かきやすいよ陛下。

小説が読みにくいゼ此畜生。といわれたので、ちょっとアップし直します。

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02「可愛く笑ったキミ」

お題8
Spada / http://fakexxxpg.web.fc2.com/title/title.html

可愛く笑っても無い。
デマーゼル期で。
2万年経って、ようやく笑えるようになったんだなー。
と思うと、切なくて死ぬ。



それはそうと、こういう塗りが一番無理が無いんだなー。
と思うと、自分センスが無さ過ぎて、あばばば…。

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