あぐすけさんに久々に本を投げつけられたので『虚無への供物』を読みました。
そもそもさほど本を読まないし、推理小説も夜来とかあぐすけとかに投げられたりしないと読まないくらいのミステリー弱者なんですが、この本が推理小説の一線を画し、面白い本だってのは十分わりました。
なんというか、私は推理小説を読む時にもの凄く受け身なんですよね。
少しは考える時もあるんですが、出題された問題を、全て僕には分っているさと探偵が出て来て、解いてくれるのを待っているという。
それが確かな探偵も居ないまま、4人の探偵モドキが(途中で退場した人も居るけど)、何度も集まって、ああじゃないかこうじゃないかと推理合戦をするのは、面白かったです。
いつも探偵に依存している身としては、なかなか解決しないで、ミスリードされまくるので、ひやっとするんですが…(そういった推理が本作品の肝でもあるんだけれども)
ああ、これが推理小説を読む読者のあるべき姿なんだな…と思ってると、物語りの最後で、なぜ作者はこの物語り(手法と言っても良いのかも?)を書くに至ったか。という創作動機が、登場人物の言葉を借りて語られるんですが…そこで、がつんとやられました。
なんか猥雑で曖昧な感想文だなぁ。
もうちょっと理論整然とお薦めしたいものですが、ただの日記なのでご勘弁を。
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