アメコミに縁遠い自分が、傑作と名高いジョーカー誕生の本を手に取ったのは、単純に人から薦められたからだったり。
まぁ、例によってあぐすけさんから投げられたんですけどね。
変形ゴマを使用せず、だいたい一コマが同じ大きさ。
ピントをコマの中心に据え、登場人物を中心に置く事で、フィックスカメラで捕らえたような安定した画面構成が、映像のコンテを読んでいるような感じで面白かったです。
あと絵が無茶苦茶上手いし、映像的でもあるから、登場人物の心の演技が読み手に伝わるし、小道具や色合いが意味を持って伝わる。っていうのも、面白かったですねー。(劇画漫画をあんまり読んだ事が無いから新鮮だと感じたのかと思いますが)
まぁでも、その真価が一番発揮されているのはラストだと思うんですが………
自分がここまで、読解力および注意力がない人間だと思わなかったですね。 \ざんねーん/(Negicco風に言ってみる)
ジョークがねぇ…さっぱりわからなくて、ググって検索してようやく意味が分かるという。
http://ironjoe.blog7.fc2.com/blog-entry-174.html
そんでまた自分は、二人の影がビルに見立ててある。とか、
バットマンがジョーカーの首に手をかけている。といった、映像的表現についても、まったく気が付いていなかったという、ぽんこつっぷり。
アメコミって、なんかもっと単純なものだと思ってたんですが(たぶんそういう作品もある)
1本の映画を観たような、印象的なシーンの積み重ねだったり、色んな読み解き方もあるんじゃないかといった解釈の余地が残されてたりと、大変面白かったのでみなさん食わず嫌いせずに読んでみるといいよ。(ミサワ風のドヤ顔で)
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