東京でめったにないくらいの雪が降りまして、雪が大好きな人間は、テンションがガン上がり。
昨日は気が狂ったように、上機嫌でした。
雪といえば、葛蛇玉(かつじゃぎょく)の
『雪中松に兎・梅に鴉図屏風』という絵が大好きで…
何年か前、東京国立博物館で日本画の展示があった時に初めて見たんですが、出口付近の最後の方に飾られていたにも関わらず、その展示で一番好きになってしまったという。
その時この屏風絵は、少し特殊な飾られ方をしていまして…
朝から晩へと太陽の光が移動しているように、屏風に当たる光源が左右に動く。という演出をしていたんですね。
美術館展示の細部がはっきりと見れるようなしっかりした光源より、本来屏風絵はお座敷に置いて鑑賞するものなのだから、陰翳も含めた日常の中で見ているような感覚で見て欲しい。という演出意図だったように記憶しています。
すべての音が吸い込まれるような、もの静かな雪景色。筆で描かれる力強い幹。可愛らしく動き回る動物。
ゆっくりと動く光源が、雪のキラキラした反射を思わせるようでいて、1時間見てても飽きないだろうな。
と思ってたんですが、その時友人たちと観に行ってたんで、がっつり張り付く事も出来ず…
絵はがきを買って帰ったんですが、今も時々眺めたりしています。
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