平塚市美術館の『日本の絵 三瀬夏之介展』に行ってきました。
期間ギリギリに滑り込んだんですが、行けて良かったです。
http://www.city.hiratsuka.kanagawa.jp/art-muse/2013204.htm
前に東北で展示やるよ。っていうチラシをみて、そこでお名前を初めて拝見したのですが…この絵はどこか惹かれるものがあるけど、さすがに遠くて観に行けないなー。と思っていたので、今回の展示は嬉しかったです。
チラシだとよく分からなかったんですが、淡い濃淡をものすごく細やかに塗り分けてるのかなーと思ったら、もの凄く大きい画面にびっしりと筆が入っていて、とにかく圧倒されました。
自動筆記みたいな奔放な線を、ぐいぐいとコラージュでつなげて作り上げた絵は、もはや生き物がのたうってるような躍動感があり、俺は絵を描くのが好きなんじゃい。というパワフルな思いが伝わって来て、逆にこの人先生として大丈夫だったんだろうか…と思わなくもない。(失礼)
描いているものは別に、飛び道具的な意外性を付いたネタでもないんだけれど、絵と対峙した時の、どうしようもない異物がそこにありますよーという、ある種の気持ち悪さ加減がすごい私は楽しかったので、この人の絵は印刷物やネットで見るより現物見た方が面白いですね。
今回の展示はもう終わっちゃいましたが、おすすめ。
出光美術館『仙厓と禅の世界』
http://www.idemitsu.co.jp/museum/honkan/exhibition/present/index.html
かわいい江戸絵画展で仙厓さんの名前を知ってから、その絵のゆるへた具合に、めろめろだったので、今回の展示はもう楽しかったです。
というか、ほんと今年は自分の好きなものを見つけられたり、それを見に行けたりして楽しいなぁ。
さらりと書いた僧侶の体のバランスとかを見るに、デッサン力はあるんだな。と臭わせつつの、
仙厓さんの動物と子どもの、あの崩れた下手さが本当にたまらんものがあります。
とはいえ、かわいいに絞った展示では無いのでそこのとこは物足りない気がしなくはないのですが、吹き出しちゃう絵とか一杯あるので、ぜひおすすめ。
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