わたしは、かまってちゃんは『ロックンロールは鳴り止まない』は好きだけど、アルバムは買ってなくて…
曲も全部好きってわけじゃなくって、メンバーもなんとなく知ってる程度で…
入江監督は、『SR サイタマノラッパー』は観てるけど、2はみてなくて…
というスタンス。
入江監督は、メジャーバンドの映画をまかされてるのに、相変わらず制作費貰えてないんだなぁ…
と画面を見ながら思ったり…
いや、金がない事は問題ではないんですが。
むしろ、それまで地味な画面の作りだった分、ラストのエフェクトはだいぶ世界観を損なってるよなぁ。とか。大作映画なら浮かなかったかもなぁ…
残念だったのは保育所のシーン。
子供がPC持ち込んで、それを放任してる先生ってないだろう。
そしてそれが問題化したら、親を呼びつけて子供の前で叱るってないだろう。
子供も子供で、何持ってんのーってノートPC前に群がっていきなり歌歌いだしたり、楽器持ち出して空いた教室で演奏会とかないだろう。
なんか、それまでの登場人物がリアリティある設定やシーンの積み重ねだっただけに、いきなり中島哲也監督作品みたいになってんぞ。と思いました。
他の保護者が、自分の子供が変な歌詞の歌を歌って困るっていうなら、主人公と仲の良い子供が歌を覚えて…それが伝播して、多くの子が家に帰っても歌ってる。その姿をみて保護者が怒る。とかにした方がまだ現実味あったんじゃないかな。と思うんですがどうでしょう。
あと、電化製品屋のあれとかも、うそくせー。と鼻白んだんですが、まぁいいや。
あとお母さんが休みをとりたかった理由が結局よく分かんなかったとか、夜に保護者がいない家に5才の子供を預けとく親もねぇだろ。っていうか食事会を予定し ていて、それが親の仕事の都合でキャンセルになったけど息子が勝手に呼んじゃったとかそういうあれか?説明無いけども。とかそういうのもいいや。
女子高生の話しは良かったですねー。
また、部屋にでかい謎ポスターがあると思いましたけども。
SRで投げっぱなしをしていたのであそこの伏線回収しないのはもういいやと思いましたけども。
っていうか女子高生パートの背景が地味に見覚えあんな…って通ってた、通学路じゃねーか!と思った瞬間、穏やかな心境で映画観れませんでしたけども。
彼女のパートは演技も、音楽のかぶせ方も良かったです。
バンドが好きな人には、かまってちゃんのイメージを崩さず(演技をさせないということでクリア)、おなじみの曲や、昔の映像やなんやらが一杯で楽しめて…
バンド知らない人は、ドラマとして楽しめて…
上手い折衷案を見つけたなーと思いました。
全体の作品テーマも良かったしね。
ちょっとハードルを下げて観に行くと言いかも。
まぁそれでも、漫才ギャングの2倍は楽しかったので、おすすめです。
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