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リーベン
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リーベンによる漫画とか映画とか小説の感想や創作。日々のつれづれ。
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「でも、あまり大丈夫じゃないかも。ねえ、ダニール。私、分からない事があるの」
と、ドースは言った。
「ハリのことよ」
それから彼女は、分厚い思考の霧の中から、手探りで言葉を見つけ、とろとろと話した。
「彼に告白されたの。一緒に住もうって。もちろん賛成したわ。そうすれば、彼をずっと近くで警護できるから。でも、何かが違うのよ。彼といると、体が軽くなったような気がして、命令されている以上に彼の事が気がかりで。いいえ。使命に支障が出る訳ではないんだけれど…」
最新型のドースは、アーキタイプのダニールよりも人間に近い。自覚出来ない感情を持て余しているのだろう。感情表現は、やはりドースの方が上手であり、それをダニールが察知出来るのは、ひとえに経験と思考を読む事が出来る特殊な能力のおかげだ。
そう思うとダニールは、その顔はまったく男性的であるにもかかわらず、女性的な柔らかい表情で…。
「君は複雑なんだよ。ドース」
と、そう言った。

「ロボットは人よりもろくて、人はロボットよりもろくて」
殺された弟。
壊された友人。
「どんなに頑張っても、どんなに努力しても別れは来る」
死んで行った、パートナー。
制作者。その後継人。
ダニールの青い眼は、かつての記憶を見つめて、その陽電子頭脳は、遠い昔の出会いに思いを馳せて、
「しかし、君が感じているその想いは大切なものだから」
ダニールはしっかりとした口調で、
「ドース、君は幸せになりなさい」


人工的な夕方がきた。帰りすがら、ぶらぶらと一人で市街を歩きながら、幸せとはなんだろう。と、ドースは思った。
人とロボットの関係を、彼はよく知っている。だから、彼女と彼はそのままでいいということだろうか。
そして、ドースはある言葉を思い付いて、しかし、それは合っていないような気がして、でも…
「お父さん」
口にすると、どこかくすぐったいような気がした。
「お父さん。あなたは…」


2008/06/03

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クレオン一世の極秘バトン【恋愛編】

名前を入力すると、その人の「本当の性格」がわかるバトン。
その結果です・・・。


Q:好きなタイプは?
自分の言うことをなんでも聞くペット


Q:年上と年下どっちがいい?
自分が子供っぽいから、年上でないとダメにゅ。


Q:束縛するほう?しないほう?
何をしてよーが、気にならん。


Q:好きになった人に恋人がいたらどうする?
別れさせ屋に依頼する


Q:恋人が浮気したらどうする?
浮気を想像して興奮する自分ってヤバイのでしょうか・・・


Q:告白するなら、どこでする?
バイバイした後に後ろから駆け寄って、好きだ!とか。クサいかw


Q:初対面の異性のどこを見る?
目かなー。眼力の強い人にホレちゃうかも


Q:デートではどっちがお金出す感じ?
貢いで捨てられるタイプ


Q:初体験はどこがいい?
夜の公園・・・


Q:デートはどんなとこに行きたい?
高級レストラン以外はありえんw


Q:恋人がエロ魔神だったらどうする?
いいんじゃね?


Q:好きな人いる?
結婚してる人に告白されて付き合ってるけど、遊ばれてるのかなぁ


Q:恋人が暴力的になったらどうする?
言葉の暴力が多いなぁ。つらい。


Q:好きな人からのメールはすぐ返事する?
メール打つのダルいから電話するw


Q:相手が変態だったらどうする?
好きな人が変態なら仕方ないと思う


Q:会ったこともない人と恋愛したことある?
あ・り・え・ん!


Q:あなたの体験から恋愛を一言で表すと?
ボクは死にましぇーん!






おおおおお前!可愛いじゃねーか馬鹿。基本的に人を使う姿勢なのがそれっぽい。
偉そう!バカ。
「バイバイした後に後ろから駆け寄って、好きだ!とか。クサいかw」
なんだこの32歳。ときめきが止まらない!
「目かなー。眼力の強い人にホレちゃうかも」
それどう考えても能力発動しています。本当にありがとうござ(以下略)
「言葉の暴力が多いなぁ。つらい。」
「ボクは死にましぇーん!」
おま…ダニ子に迷惑かけるな…

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むしろ。( http://musiro.net/ )

名前を入力すると、あなたが「むしろ」どういう存在なのか?
がわかるサイト。
その結果が・・・


チェッター・ヒューミンの存在を一言で表すと・・・
ペテン師
というより、
むしろ とても残念。



エトー・デマーゼルの存在を一言で表すと・・・
今までにないタイプ
というより、
むしろ 神からの贈り物。



R・ダニール・オリヴォーの存在を一言で表すと・・・
救いが無い
というより、
むしろ 無知の存在。


それぞれ爆笑。同一人物のくせに。
ヒューミンはペテン師だよなぁ。江藤さんは神からの贈り物ですよね!
救いの無さに定評のあるダニ子に全俺が泣いた。

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7巻上が、凄い事になってたので思わずやちゃったんだぜ。
あの小説は7巻のネタバレしか含みません。これから読む人は気をつけて。

あと、砂礫〜を書いていた時は6巻までしか読んでなかったから
適当に書いていた事が、じつはドンピシャでびっくりした。
デマーゼルが年取らないとか、それを陛下がうらやむとか、
皇居でさえ自由に歩けないとか、人なつこくて楽に話したいのに
話せないとか。

ファウンデーションシリーズは2万年と一世紀の話だから、寿命で
ガンガン人が死ぬのが、もう切ないですよね。ダニールと同じ心境。
あわわ。

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『さようならは重たくて』


怒濤の一ヶ月だった。
夜の帳が下りた頃、宰相デマーゼルは自分の仕事部屋へと向かった。さらさらと揺れる木々の音と、遠くでホーホーと鳴く野鳥の声がかすかに聞こえる。湿った空気が、肌に気持ちいい。
気持ちいい。果たしてそうだろうか。実際は、そんな事を自分は感じないのだろう。
デマーゼルは、2万年の月日が経った今でも、自分の事に対して、人間と同じ感情表現を使う事を嫌った。

宰相デマーゼルはロボットである。人の心を持たないものに、国政を任せるなんてぞっとしない。反帝国組織が掲げたこの嫌疑は、結局民衆にはナンセンスとして、真摯には受け止められなかった。ロボットなどという存在を、今の銀河帝国に住むものであれば誰であっても信じないからだ。それでも、とデマーゼルは思う。やはり本当の所は、自分はロボットである。

こんな夜半に仕事部屋に向かったと言うのも、この事件がきっかけで、デマーゼルが辞任したからだ。自分は宰相として、長く務めすぎた。そのポストには、ハリ・セルダンがつく。十分信頼たる人物だし、彼の警護にはドーズ・ヴェナビリがいる。あの二人ならば、力を合わせてどんな事にでも対処出来るだろう。
カツコツと固い靴音を鳴らし、ついに静まり返ったオフィスに付く。簡素な部屋に、私物など特には置いていない。ただ、いつでも後任者のために、部屋を使えるよう整理し直そうと思っただけだ。いつでも、姿をくらませる手はずは整っている。
と、扉を開けようとして違和感を感じた。鍵が開いている。

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