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リーベン
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リーベンによる漫画とか映画とか小説の感想や創作。日々のつれづれ。
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トレさんが悪魔のように書かれてますが、原作を見ればファロムが彼の目的に
反した存在だと言うのがよく分かります。
見方の違い。ってことで、読んでくれると良いかな。

*********************************

食堂でダニールにつかまったファロムは、むっつりと下を向いた。
トレヴィズ。ゴラン・トレヴィズ!
忘れるものか。思い出すだけで忌々しい!
少女は、小さな体の内からふつふつと込み上げる怒りを感じていた。
ファロムはトレヴィズらと、宇宙船に乗って色々な惑星を旅した。いままで野外に出る事が無かった彼女に取って、そのどれもが新鮮な体験だった。だが、はじめて出会った楽器をすばらしく演奏してみても、彼はただがなるだけ。そして、ファロムが精神感応という特殊能力の片鱗を見せた時のあの冷たい態度と言ったらなかった。
もと居た惑星に帰りたい!そう思って、宇宙船のコンソールを乗っ取り、操縦を操ろうとしたが、彼の妨害によってあえなく失敗に終わった。
そんな絶望的な状況で、ついに発見された地球。彼らの最終目的地。だが、そこは放射能汚染によって完全に死滅していた。
しかし、トレヴィズは諦めなかった。彼は地球が奇異である最大の特徴、巨大衛星「月」に眼をつける。出向いた先には、彼らのコミュニティからは想像を超えたテクノロジーによって作られた、地下都市。そこで彼らを迎えたのは、神話と化したはずの2万年前のロボットだった。

ダニールは、後継者を捜していた。人工生命体が、銀河帝国にちらばる10の15乗の人間を管理する事に、限界を感じ始めていたからだ。しかし、後継人にふさわしい人材が居なかった。寿命の短い地球発生の人類に長い未来を託す事は出来ない。
だがついに、ダニールは惑星ソラリアの中にその希望を見つけたのだ。
地球の文明とかけ離れ、かつてスペーサーと呼ばれた彼らは、独自の進化を遂げた。肉体改造を施して、長い寿命を持ち、精神感応によって物を遠隔操作する。その気になれば、人の心をのぞいたり、操る事も出来るのだ。
彼らならば、長い眼で人類を保護し、彼らが間違った道を歩もうとしたら修正を施すこともできる。それこそ、ダニールが長い年月をかけてたどって来た仕事を任せる事が可能であった。
その為には、今までの膨大な人類の歴史やダニールの仕事を覚えてもらわなければならない。トレヴィズによって連れてこられた幼い少女は、恣意的な運命によってダニールと引き合わされたのだ。
一方、ファロムにはもう寄る所が無かった。船内に居た女性は優しかったが、もう一分一秒でも、嫌な船長なんかと一緒にはいたくなかったし、幼い頃からロボットとは慣れ親しんでいたのだ。これから彼と二人で暮らす事になっても、ファロムには何の異存もなかった。


もう、何も変わらなくていい。
今のままが、十分幸せ。
固く握った拳を胸にあて、ぎゅっと下を向くファロムに、ダニールは、自分では彼女を説得するのは無理だと悟った。
「分かった。わたしが変な事を言って悪かったね」
ぎゅっと抱きしめると、彼女の耳元でそういった。
「大丈夫だから」
そういうと、ファロムのはりつめた緊張が解ける。彼女はにっこりと、魅力的な顔で笑うと、
「ママ好きよ」
そう言った。
ダニールは、食堂を見回す。
「ファロム。なにか、甘いものでも食べようか…」
「うん!」
ファロムはするりとイスにすわると、キッチンに立つダニールの後ろ姿をキラキラした眼で見つめる。その視線を感じながらダニールは、私は甘やかす事しか出来ないな。と、そう思った。はなから、育児には向いていないのかもしれない。
それは、ロボットだから、原則に縛られ人間に対して強く出られないと言う事と、やはり自分は機械仕掛けのロボットだという負い目があるからかもしれない。

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『進め!!聖学電脳研究部』なんてものを弟から貸し手もらちゃった性で、脳内がヒラコー祭りです。
久しぶりに、ヘルシングサイトあさりとかしちゃったよ…。
ヘルはもう、お嬢も旦那も婦警も隊長も黒羊もミレニアムも13課も大好き過ぎてどうしよう。OVA見たいなー。
そういや、平野さんは巨乳と眼鏡と美少年が好きだったんですね…。前2つは分かってたけど、少年はアリだったのか…。だから若ウォルがあんなに性的なのか。
やばい、狼さんに食われる!(笑)にげてー。

しかし、ガールズサイド弟狙いはいかがなもんかなぁ。(笑)

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大好き過ぎる!!!!!
農大超怖ええええ!!!

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設定の説明だけで、だいぶ文字数使うのが、もったいないきがするけれど、
このブログは知人にしか知らせてないし、知人はアシモフ読んでないから、
やっぱり説明しなきゃいけないよな。あ、勝手に補完している所があるので
必ずしも、原作に忠実ではないですよ。
ではどうぞ。

**********************************

ファロムが人間を嫌っているのには、理由がある。自分を、元々住んでいた惑星からひっぺがし、あちこちにつれ回したファウンデーション人が、とても嫌なヤツだったのだ。
少し前まで、彼女は惑星ソラリアで遺伝子上の親と、その生活を支える沢山のロボットに囲まれて幸せに暮らしていた。
ところがある日、ファロムの親の領地内に、地球探索に向かった宇宙船が降り立つ。
地球についての情報を求めて、宇宙船から降りたのは3人の人間。彼らは、この惑星の住人としては珍しく、好奇心おう盛だったファロムの親に歓迎される。だが、惑星ソラリアでは太古からの風習にのっとって、人と人がじかに対面することはタブーとなっていた。はじめは友好的な態度を示していたファロムの親だったが、やむを得ず外世界人を排除しようと試みる。だが、逆に返り討ちに会い、殺されてしまったのだ。
その3人組は屋敷から逃亡中、真っ暗な子供部屋でファロムを見つけた。ひとりきりで残されるファロムを哀れに思ったひとりの女が、彼女を地球探査の果てしない旅に連れてゆく事を提案する。かくして、なにも知らないままに、ファロムは故郷に永遠の別れを告げる事になった。

宇宙船に連れ込まれたファロムは、恐るべき勢いで、彼らの言語を体得した。また、彼らの風習など、知識を得ようと努力をしたが、宇宙船の船長はそもそもファロムの存在が気に入らないようで、近づくといつも恐ろしい眼で彼女をにらむのだった。
また、いつも優しくしてくれていた女性もガイアという惑星の出身らしく、宇宙人が嫌いな館長とは口論が耐えなかった。

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書くー。と言っておきながら、ばたんきゅーしてしまったために、アップがおそくてすいません。
まぁ、誰も期待してないだろうがな!(泣)
ファロムの話です。とりあえず1話だけ。
長くなると思うので、ゆっくり書こうと思います。すいません



『walk travel along』

子犬のような、ふわふわの髪が舞う。
このおてんば娘を呼び止めるように、声が追う。
「ファロム!」


過去の遺産、死せる星、伝説上の存在とされた惑星、地球。その軌道上に位置するのが、ここ月である。まさかそれが、人類の守護者の本拠地だとは、誰が知りえるだろうか。
文明的な人類が形成する銀河帝国から遠く離れた、この巨大な衛星の地下深くに、人工的な居住地区がある。人工重力や空気循環といった装置は、地球人類がシティという鉄板で覆われた都市生活をしていた頃の技術をさらに進歩させているため、土地面積の狭さは感じさせない。といっても広い空間には、二人しか住んでおらず、そのいずれも地球人類ではないのだが。
一人は2万年の昔から、影となり日向となり、地球から派生した人類の行く末を見守るヒューマノイド。そしてもう一人は———

ぱたぱたと軽い足音を立てながら、少女は食堂まで逃げる。だがぐるりを見渡すも、ここが袋小路だと知った。それでも彼女は諦めがつかず、部屋の隅に無理矢理体を押し込めようとする。
ゆっくりと歩いて来た、R・ダニール・オリヴォーは、けっして乱暴にならないように、少女の腕を捕まえた。
「ファロム…」
「ママのバカバカ!」
ファロムと呼ばれた少女は、このロボットの胸に顔を埋めると、ぽかぽかと叩いた。


ダニールとしては、当たり前の事を提案しただけだった。「君が人類の守護者となるのなら、その人間を知らなければならない」だから、銀河帝国の首都、ターミナスに行こうと。すると、途端にファロムは真っ赤に怒って、
「人間がうじゃうじゃ居る所に行くくらいなら、死んだ方がマシよ!」
そして、走って逃げてしまったのである。

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